故障診断(上級編) maintenance
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①クラッチ ②スプロケット・チェンブレーキ ③チェンオイル ④スターター
⑤イグニッションコイル(電気系統)⑥キャブレター ⑦エンジン ⑧便利工具
部品詳細(1)
故障診断(上級編)の本文に記載した主な部品を画像で紹介しています。本文の補足画像としてご利用
ください。
※故障内容によっては部品の取り外し、調整を行うことで機械のコンディションを悪化させたり、怪我をする可能性
があります。部品の取り外し、調整は自己責任で行ってください。
キャブレター
- 空気と燃料を混合する部品。
- 低速、高速運転時の燃料を調整するスクリューでエンジン回転を調整する。
- 近年の排気ガス規制の関係で調整スクリューの付いていないモデルや電磁バルブによってエンジン回転を調整するモデルが搭載されている本体もある。
ダイヤフラム・ダイヤフラムガスケット
- ポンプダイヤフラムガスケット(左上)
- ポンプダイヤフラム(右上)は燃料タンクから燃料を吸い上げる役割がある。
- キャブレター本体・メタリングダイヤフラムガスケット(左下)
- メタリングダイヤフラム(右下)はポンプダイヤフラムで吸い上げた燃料をメタル部分の上下動によりインレットニードルを動かす。これによりシリンダー内に入る燃料の量を調節している。
インレットニードル・コイルスプリング
- インレットニードルはキャブレター内の構成部品でバルブの役割を持っている。
- インレットニードルは円錐状の先端部分が摩耗することにより不具合を発生させる。
- コイルスプリングはメタリングレバーと連動してインレットニードルをキャブレター内部のシート部の開放と密閉を繰り替えし行うための構成部品。
クラッチ
- クラッチドラムに動力を伝える部品。
- クラッチはエンジン回転数が上がるとクラッチシューが遠心力で外側に膨れる。このことによりクラッチドラムと触れることで動力を伝えている。
- クラッチはモデルにより形状が異なるが、原理は全て同じ。
- モデルにより取り外しは専用工具が必要になる場合もある。
フライホイール
- マグネットが付いており、イグニッションモジュールとの組み合わせで高電圧を発生させる。
- 本体のフィンは空気の流れを発生させ、これによってエンジンを冷却している。
- 中心部にはスターターと連結させるための切り込みがついている。
- 近年のモデルは点火タイムイングを取る‟キー"がフライホイールに付いているモデルが増えている。
イグニッションモジュール
- フライホイールとの組み合わせで高電圧を発生させる。
- 近年のモデルはマイクロプロセッサー・IC回路が搭載されている。
- イグニッションモジュールに組み合わされる点火プラグをメーカー指定外のものを使用した場合、性能劣化が発生する可能性があるため、注意が必要。