故障診断(上級編) maintenance
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@クラッチ Aギヤケース・ドライブシャフト Bスターター
Cイグニッションコイル(電気系統)Dキャブレター Eエンジン8.故障診断(上級編)
故障診断の上級編です。診断には専用工具が必要になる場合があります。機械知識ある方を対象にしたページです。
エンジンの取扱いに慣れていない方は参考情報としてください。
※故障内容によっては部品の取り外し、調整を行うことで機械のコンディションを悪化させたり、怪我をする可能性
があります。部品の取り外し、調整は安全に注意して自己責任で行ってください。
1.症状別 故障診断 刈払機編 その@
1-1.クラッチ
- エンジン全開の時に刈刃が負荷が掛かった時点で停止する。
@クラッチシューが摩耗している。(要交換)
Aクラッチドラムが摩耗している。(要交換)
B刈刃取り付け部のギヤケースの破損(要交換)
Cドライブシャフトの摩耗(要交換)- アイドリング時に刈刃が回転する。
@エンジンの回転数が高すぎる。 ⇒ キャブレターのアイドリング調整スクリューでエンジン回転を下げる。
Aクラッチスプリングが伸びている。(要交換)
Bクラッチスプリングが切れている。(要交換)- 大きな音・異音がする。
@クラッチスプリングが伸びている。(要交換)
Aクラッチスプリングが切れている。(要交換)
Bクラッチシューが摩耗している。(要交換)1-2.ドライブシャフト・ギヤケース
- ギヤケースの摩耗が激しい。
@刈刃のサイズが適切ではない。 ⇒ 標準仕様に合わせた刈刃に交換する。
A変形している刈刃を使用している。(要交換)
Bギヤケース内のグリースがなくなっている。 ⇒ グリースの注入あるいは部品交換。
C障害物の多い現場での作業が多い。(要交換)- 異音がする。
@ギヤケース内のグリースが切れている。 ⇒ グリースを注入する。
Aギヤケース内のギヤ、ベアリングの摩耗。(要交換)
Bドライブシャフトのグリースがきれている。 ⇒ グリースの注入もしくは交換。1-3.スターター
- スターターロープが損傷している。
@垂直に引かず、斜めに引いている。(要交換)
A必要以上に強くロープを引いている。(要交換)
B通常の摩耗。(要交換)- スターターロープが巻き込まれない。
@ロープの損傷。(要交換)
Aスタータースプリングのテンション不足。 ⇒ ロープのまき直しをする。
Bリワインドスプリングの損傷(要交換)
Cロープローターの中心部にゴミが付着している。 ⇒ 掃除する。
Dアシスト用のパワースプリングが伸びている。(要交換)- スターターロープを十分に引き出せない。
@リワインドスプリングに過度なテンションがかかっている。 ⇒ スターターロープの巻き直しをする。
Aリワインドスプリングが折れている。(要交換)
Bロープの太さがローターと合っていない。(要交換)- スターターロープが抵抗なく引ける。
@ロープローターのツメ(ポール)が摩耗している。(要交換)
Aツメ(ポール)を固定しているスプリングが損傷している。(要交換)
Bツメ(ポール)部分にゴミが付着して可動しない。 ⇒ 掃除する。- スターターロープを引く時に非常に重い。また、ロープの戻りが悪い。
@スターター部品の各所にゴミが付着している。 ⇒ 掃除する。
Aリワインドスプリングのテンション不足。 ⇒ ロープを巻き直す。
Bエンジン内部に損傷が発生している。 ⇒ 損傷部品の交換。(ピストン、シリンダー、クランクシャフト等)