故障診断(上級編) maintenance
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①クラッチ ②ギヤケース・ドライブシャフト ③スターター
④イグニッションコイル(電気系統)⑤キャブレター ⑥エンジン8.故障診断(上級編)
故障診断の上級編です。診断には専用工具が必要になる場合があります。機械知識ある方を対象にしたページです。
エンジンの取扱いに慣れていない方は参考情報としてください。
※故障内容によっては部品の取り外し、調整を行うことで機械のコンディションを悪化させたり、怪我をする可能性
があります。部品の取り外し、調整は自己責任で行ってください。
1.症状別 故障診断 刈払機編 その②
1-4.イグニッションコイル(電気系統)
- エンジン回転が不規則。(エンジン回転が変動する。)
①プラグターミナルが緩んでいる。 ⇒ ターミナルを確認。場合によりスプリングの交換をする。
②プラグの汚れ。 ⇒ 掃除をする。場合により交換。
③イグニッションリードとスプリングの取り付けが不十分。 ⇒ 取り付け直す。
④混合燃料のオイル量が多すぎる。 ⇒ 正規に混合した燃料と交換する。
⑤イグニッションコイルとフライホイールのエアギャップが正しくない。 ⇒ エアギャップを修正する。
⑥フライホイール、またはイグニッションキーの損傷。(要交換)
⑦フライホイールの磁化が弱っている。(要交換)
⑧点火が不規則。 ⇒ 電気系統の配線の確認。イグニッションコイルの交換。
※イグニッションテスターで測定することにより確認できます。
⑨クランクケースの破損。(要交換)- 点火しない。
①プラグに不具合が発生している。(要交換)
②各配線(イグニッションリード、スイッチ線等)が損傷あるいは外れている。(要交換)
③イグニッションコイルに不具合が発生している。(要交換)
※イグニッションテスターで測定することにより確認できます。1-5.キャブレター
- キャブレターが燃料を吸い過ぎている。(オーバーフロー)
①インレットニードルがシールしていない。 ⇒ 掃除もしくは交換する。
②バルブシート部にゴミが詰まっている。 ⇒ 掃除をする。
③コントロールレバーが固着している。 ⇒ 掃除もしくは交換する。
④コイルスプリングが正しく付いていない。⇒ 正しく装着する。
⑤ダイヤフラムが変形してレバーを常に押している。(要交換)- 加速不良がある。
①低速スクリューの設定が薄すぎる。 ⇒ キャブレターの低速スクリューを調整する。
②高速スクリューの設定が薄すぎる。 ⇒ キャブレターの高速スクリューを調整する。
③インレットニードルがバルブシートに付いている。 ⇒ 掃除をする。
④ダイヤフラムガスケットが損傷している。(要交換)
⑤ポンプ・メタリングダイヤフラムが損傷している。(要交換)
⑥インパルスホース、インシュレターが損傷している。(要交換)
⑦タンクベント(エア抜き)の不具合。 ⇒ 掃除もしくは交換する。
⑧燃料ホースの損傷。(要交換)- アイドリング時の回転が速すぎる。
①アイドリング調整スクリューの設定が間違っている。 ⇒ 調整スクリューを調整する。
②オイルシール、クランクケースが破損している。 ⇒ シールし直すか交換する。- アイドリング中にエンストする。
①低速バルブにゴミが付着している。 ⇒ 掃除をする。
②低速スクリューの調整不良。 ⇒ 低速スクリューで調整する。
③アイドリング調整スクリューの調整が間違っている。 ⇒ アイドリング調整スクリューで調整する。
④タンクベント(エア抜き)の不具合。 ⇒ 掃除もしくは交換する。
⑤燃料ホースの損傷がある。(要交換)- エンジンに負荷を掛けると出力不足になる。
①エアフィルターが汚れている。 ⇒ 掃除もしくは交換する。
②スロットルシャッターが完全に開いていない。 ⇒ スロットルケーブルを確認する。
③タンクベント(エア抜き)の不具合。 ⇒ 掃除もしくは交換する。
④キャブレター内にある燃料フィルターが汚れている。 ⇒ 掃除もしくは交換する。
⑤燃料ホースの損傷がある。(要交換)
⑥高速スクリューの調整不足。(濃すぎる) ⇒ 高速スクリューを調整する。
⑦メインジェットまたはポートが塞がれている。 ⇒ 掃除をする。
⑧ポンプ・メタリングダイヤフラムが損傷している。(要交換)
⑨インシュレター、ガスケットが損傷している。(要交換)
⑩イグニッションのタイミングがずれている。 ⇒ 取り付けを確認して再調整する。
⑪フライホイールのキーが折れている(要交換)![]()
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